親を「許せるようになりたい」と思っているあなたへ
自分の生きづらさの原因がACであることに気づいてから、これまでいろんな本を読み、勉強し、解消しようとしてきました。
アダルトチルドレンに関するいろんな本に書かれているのが「親を許してあげましょう」という言葉。
もっとものことのように思うし、これまで私も幾度となく自分に言い聞かせてきました。でもこの「許す」という言葉、私は間違って理解していました。
ACを克服しようと頑張っている人の中には、私と同じように間違って理解している人は多いんじゃないかな。
その結果、「許せない」自分に、余計苦しくなってしまう人は多いんじゃないだろうか。
「許す」は「全て水に流す」ことではない
これです!これ!めっちゃ大事!
これに気づいた瞬間、私の目から鱗がポロポロと何枚も落ちました。
私の中での「許す」という言葉の認識は、
- 全て過去のことだと水に流さなければならない
- 相手を信じられるようにならなければならない
こんな感じのニュアンスでした。
結果、とても苦しみました。
自分自身の心に余裕があるときはこれができるんですね。だけど、人間誰しも弱るときがあるし心に余裕がないときはある。そんなときに心の傷がぱっくり開いてしまうわけです。
また、人の本質はそう簡単には変わらない。親もしかり。だから的確に地雷を踏んでくるわけです。
厄介なことに、話の通じる親ばかりではない。むしろ自分が被害者のような反応をする親も多いです。私の親もこのタイプ。今尚絶対に自分の否を認めませんし、的確に人の心を抉ってきます。ある意味才能だとも思います。
信じよう・歩み寄ろうとした結果、また同じようなことをされたり言われたりということが起きるわけです。そんな風に悩んでいた私に、とある人がこう言いました。
「許す」ことは「過去を持ち出さないこと」やと私は思う。だからあんたは十分許してるし、歩み寄ろうともしてる。
でも事実として、これまでのあんたと親との間には信頼関係を築けてきていない。親としての責任を果たしてこなかったわけやからね。だから、事実として、親を信じることは無理な話。自分を責めなくていい。
もうね、目から鱗とはまさにこのこと。
今までの、
“許さなければならない”
“いつまでも引きずっていてはいけない”
“信じなければならない”
“私が我慢すればいい”
そんな気持ちがとても軽くなったと共に、「許す」という言葉を、私は初めて正しく理解できたように思いました。
親であっても距離を置いていい。必要であれば縁を切ってしまっていい
「許さないといけない」
そう思って苦しんでいるあなたへ。
あなたは十分許してるし、これまで頑張ってきたんです。だからどうか、今後は自分のことを第一に考えて生きてほしい。
機能不全家庭で育っていない人は、「親なんだから」とか「いつまでも引きずるな」とか「大人になれ」とか、いろんなことを言ってくると思う。
でも事実として、受けてしまった傷は消えないし、決定的な溝があるんです。だからそれを認めて欲しい。でないと自分が苦しみ続けることになる。
それでも「親だから」と苦しんでしまうあなたへ。人には良いところも悪いところもあります。あなたの親にも、もちろん良いところがある。だからあなたは親を憎みきれないし嫌いになれない。許したくて、でも上手くいかなくて苦しいんですよね。
だから、感謝している部分もあるでいいんだと私は思います。
私もそう思うようにしています。でもそれと、「一緒にいれるかいれないか」「許せるか許せないか」「信じられるか信じられないか」は分けて考える。でないと心が壊れてしまいます。
離れること・距離を置くことは決して卑怯なことではないです。一緒にいることで苦しくなってしまうのなら、親であっても離れていい。縁を切ってもかまわない。
あなたがあなたらしく幸せに生きること、それが一番大切なことです。
私は高校卒業と共に家を出ました。父には感謝している部分もあるけれど、信じられるとは言えないし、自分の心の平穏のためになるべくもう関わりたくないです。
また、母とは完全に縁を切っています。恨んではないけれど(自分がしんどいからね)2度と会うつもりもないです。
感謝している部分はある、でも、どれだけ頑張っても「世間一般のいう家族のような関係にはどうしてもなれない」これが私の答えでした。ここまでたどり着けるのに長かった〜ww
親を「許せるようになりたい」と苦しんでいるあなたへ。これからは親のことで苦しまずに、自分がどうしたら幸せになれるか?を一番に考えて生きていってほしいと私は思うよ♪