自由人法帳

「縛られず楽しく自由に生きる」がモットー

ショートムービー「Cargo」から学ぶ愛の本質

youtu.be

こんなショートムービーを発見。なんとなく見始めたんやけど、最後にはボロ泣きしてしまった。

 

2013年のものなんだけどね、ぜひ見てみてほしい。海外の動画なんやけど、ほぼセリフはないから英語が苦手でも大丈夫。

 

※ゾンビの話なので少しグロいシーンあり。苦手な人は注意してね。


絶望の中の希望

動画冒頭、男性が目を覚ますと、乗っていた車は大破。横に乗っていたはずの奥さんの様子がおかしく、見るとゾンビになっていた。

 

後部座席に乗せていた我が子を抱き、慌てて外へと非難する。ホット落ち着いたのもつかの間、腕を見ると、ゾンビにつけられたと思われる傷が。

 

自分にはどうしようもないことで、助かる見込みはないという絶望。

 

だけど、愛する我が子を守りたいっていう気持ちだけは捨てられない。幸い赤ちゃんには傷はなく、ゾンビ化するまでに安全な場所へ送り届けることができれば助かる見込みがある。

 

「どうすればいい?」「助かる方法は?」「どうしたら守れる?」と、懸命に方法を探し続ける。


素敵すぎるぜお父さん

お肉を拾って棒で目の前に吊るすシーンがあるけれど、この方法は賢いよね。良く思いついたなって思う。若干ニンジンを求めて走る馬を髣髴してしまったけど(おい)。

 

こうしておけば、お肉に意識が向くから我が子を傷つけずにすむし、お肉を求めて足をとめることなく前に進むことができる

 

自分の意思で動けなくなってしまっても、我が子を安全な場所へと連れて行くという目的を達成することができる。

 

さらにお父さん、自分の手も縛ってるんよね。我が子を傷つけないように。

 

思い切りと潔さと賢さ、このお父さん、めっちゃかっこいいと思った。


意識がなくなっていく様子が切なすぎる

最後、風船を見ても、もうお父さんはそれがなんなのか分かってないんよね。このシーン、もう切なくて切なくて。見ていて涙が止まらんかった。

 

その前に風船で赤ちゃんをあやすシーンも見ていたから余計に。

 

ゾンビではなく人として

ラストでね、赤ちゃんは無事保護されているんだけど、よく見ると後ろでお父さんが埋葬されてるの。

 

最初撃ち殺した時、二人の男の人はほっとこうとしていた。他のゾンビと同じように。

 

でもお父さんが、我が子を守るため懸命に闘ったことが分かったから、きちんと埋葬されてるんよね。ゾンビとしてほっとかれるのではなく、人として尊重されて。


愛は見返りを求めない

“愛”とは見返りを求めないもの。

 

ただただ、「守りたい」「大切に思う」っていう純粋な気持ちが愛。

 

大げさかもしれないけれど、これぞ究極の愛だなぁと1人泣きながら思った。

 

いやぁ、私の「親」にはこのお父さんの爪の垢を煎じて飲ませたいと思った。ゾンビになるけど。

 

「Cargo」は、オーストラリアの短編映画祭「TROPFEST 2013」でファイナリストに選ばれた作品。そりゃファイナリストになるわなと納得した。