自由人法帳

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性別はグラデーションのある曖昧なもの。男性でも女性でもないXジェンダーという概念について

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セクシャルマイノリティとかLGBTという言葉を聞いたことがある人は多いと思う。

 

ただこういった言葉には今なお偏見が強いし、マイノリティであることは間違いない。この記事では、男性でも女性でもないXジェンダーという概念について。

 

Xジェンダーってなに?」っていう人はもちろん、「私も性別について違和感がある!」という人にも、ぜひ読んでみてほしい。悩みの答えが見つかるかも。

 

 

私の性別はFtX

リアルではまだ弟にしか言ったことがないんだけど、どうやら私はXジェンダー不定らしい。

 

Xジェンダーとは、簡単に言うとこういうこと▼

Xジェンダーとは、出生時に割り当てられた女性・男性の性別のいずれでもないという性別の立場をとる人々を指す。

Xジェンダー - Wikipediaより

 

記載の仕方としてはFtXと書く。「Female to X」でFtX

 

Xジェンダーのうち、女性として生まれてきた人はFtX、男性として生まれてきた人は「Male to X」でMtXと書く。

 

「らしい」と書いたのは、私自身確信したのが今年になってのことだったから。この記事とかみたいに、書けるところではちょくちょく書くようにはしてるけどね。

 

▼確信したのが、こちらの記事を読んで

『性別』を捨てたあとに残ったもの | Reiya Tsurugi

 

ずっと、性別に対しての違和感はあった。その後「女である」ということを、自分では受け入れたと思ったし、以前と比べたらまったく意識しないようにはなった。

 

ただ、「男だから」「女だから」という性別でラベリングすることに対しての嫌悪感はいまだにあるなって感じたのね。

 

好きなものに対して「女の子やのに珍しい」って言われることや、「女性は結婚しなきゃいけない」みたいな、性別に対しての固定概念とか。「男はこう」「女はこう」みたいなね。

 

「性別関係ないでしょ」って思うことがたくさんあった。(相手に悪気がないことはもちろんわかっている)

 

私は心理学が好きやし、自分の心を理解するためにそういった本を読んだりしていると、男性性・女性性というのは誰しもあるということも分かっていたし、そのうえで、私はそれがすごく揺れ動いているような気がした。

 

私の場合、生い立ちはもちろん関係しているんやけど、「なんでやろう?」ってずっと不思議だった。

 

前述した剣さんの記事を読んで、「え、中性っていう性別があるんや!」って目からうろこだった。医学的にもそういう概念があるということは初めて知った。で、その後いろいろと調べて、Xジェンダーという概念があることも知り、調べれば調べるほど自分のことだと感じた。

 

▼こちらの記事では、すごくわかりやすく書かれているよ

Xジェンダー(FtX、MtX)とは〜男でも女でもない?LGBTという言葉だけでは表せない性〜|LGBTメディア|Rainbow Life

 

Xジェンダーにもいろいろある

Xジェンダーと一言に言っても、その人によって「自分の性別をどう思っているか」は違う。

①中性・・・男性と女性の中間だと感じる。


②両性・・・男性、女性両方の性自認をもつ。その日の気分で変化がある場合や、男女を割合で示す場合もある。


③無性・・・そもそも男性、女性、中性、両性という観念がない。


不定・・・上記3つのどれにも当てはまらない。自分自身の性自認がTPOに応じて流動的に変化する。(Gender Fluidと呼ばれます)

Xジェンダーとは? 4つのタイプの特徴と診断方法|LGBTメディアNOISE(ノイズ)より

 

また、この4つに当てはまらない人もいる。

 

私自身については、明確に中間だとも言えないし、どちらでもある気もするし、どちらでもない気もする。一番しっくりくるのが、「なんかその時によって違う気がする」って強く思う。だからXジェンダー不定性だと思っている。

 

性別は流動的でまだらなもの

男性性・女性性という言葉があるように、人はみんな男性的な側面と女性的な側面の両方を持ち合わせている。

 

優しくて温和でおっとりした男性もいれば、勇ましくてかっこよくて強い女性もいる。

 

多くの人は、生まれながらにしてどちらかの性別をもって生まれてくる。パッと見てわかる性別のことね。身体的特徴を元にした、体の性別のこと。(私の場合は女性)

 

ただこの性別だって、中にはどちらも持たずに生まれてくる人もいれば、どちらも持って生まれてくる人だっている。インターセックスとか間性とか半陰陽と呼ばれる人たち。

半陰陽 - Wikipedia

インターセックス(性分化疾患)とは?|LGBTメディア|Rainbow Life

 

多くの人は、たいていどちらかに分かれているだけで、心の性別と体の性別が一致しているというだけ。

 

多くの人は、性別って「男性」「女性」の二種類だけだと思っているけれど、本当は性別はあいまいでまだらなものだと思う。

 

性自認と性指向の違い

自分の性別に悩む人が混乱することに、性自認性指向の違いがある。

 

私もこれをからめて考えてしまったので、余計にこんがらがった。なので簡単にわかりやすくまとめる。

 

性自認とは、「自分の性別がなんであるか」ということ。性指向は、「好きになる対象がなんであるか」ということ。

 

たとえばレズビアンの人は、「自分の性別は女性だ」と思っていて、「自分の好きになる対象は女性だ」と思っている。だから性自認は女性で、性指向は女性

 

さらに詳しく知りたい人はこちらをどうぞ▼

LGBT 混同されがちな性自認と性指向 | LGBT-JAPAN

 

私自身については、性自認Xジェンダー不定性で、性指向はパンセクシャル

 

過去、女の人を好きになったことがあったけど、考えてみたら男性だ女性だって意識してなかったなって思って。性別関係なくその人自身が好きって感覚。(当時はそんな自分を受け入れられなかったから告白とか付き合うとかはしてないけどね)

 

ちなみにバイセクシャルとの違いは、「男性女性どちらも好きになる」ならバイセクシャル「性別関係なく好きになる」ならパンセクシャルらしい。

 

私が自分のことをバイセクシャルじゃなくパンセクシャルだと思うのは、仮に相手が私と同じXジェンダーや、前述したインターセックスだったとしても、その人のことが好きなら好きになるだろうなと。じゃあバイセクシャルじゃなくパンセクシャルだと思って。

 

これも「自分がどう思うか」で好きに決めたらいい。ようは自分がどう認識しているか?を大切にしたらいいということ。

 

「男性は」「女性は」「男なら」「女なら」

これらの言葉、正直嫌だなって気持ちは今なお強い。好みは人それぞれで、別に誰が何を好きであろうといいやんって思うしね。

 

もちろん本人が強くなって、「人は人、自分は自分」と考えられるようになるのが一番いいし、必要なことだと思う。私もそうしているしね。

 

ただ、現実問題として、こういう言葉で傷つく人がいるのも事実で。だからこういった言葉がもっとなくなっていけばいいなと思う。

 

まとめ 男性とか女性とか以前に人として

男性とか女性とか、そういった言葉でラベリングするんじゃなく、私は私として、あなたはあなたとして。

 

人対人として付き合える、生きやすい世の中になればいいなぁと私は思う。(きれいごとだと感じるかもしれんけども)

 

というかね、ぶったたかれること恐れずにぶっちゃけると、「本人が生きやすいんやったらなんでもいいやんけ!」というのが本音(笑)

 

あと、カミングアウトするか否かも自分で決めたらいいと思う。私も現在弟にしか言ってないし、今後も人に言うかどうかは分からないというのが本音。理解しようとしない相手には言うつもりもないしね。

 

ただ、マイノリティにも優しい世の中は、きっとマジョリティにとっても優しい世の中だと思うんよね。マイノリティにやさしいってことは、「多様な生き方が尊重される世界である」ということ。

 

マジョリティの中にも、「枠からはみ出ないように」と必死に鎧をまとっている人もいるんじゃないかと思う。

 

 

最後に、もしあなたがセクシャルマイノリティで悩んでいるなら、これらのサイトはすごく前向きで生きやすくなるんじゃないかなと思うのでリンク貼っときます♪

LGBTメディア|Rainbow Life

LGBTインタビューメディアサイト【LGBTER】