自由人法帳

「縛られず楽しく自由に生きる」がモットー

ファンタビ2から学ぶ、他者依存と過去への執着の怖さ

Media Tweets by 『ファンタスティック・ビースト』公式 (@fantabi_jp) | Twitterより

 

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」を観てきた。(以下ファンタビ2と記載)

 

映像もすごくきれいで魔法動物もかわいくて、「ずっとアクションシーンですか⁉」というくらいのテンポの良さ。

 

見ていて全く飽きることなく、あっというまの2時間だった♪

 

物語としてもすごく面白い映画だったんだけど、「自由に楽しく生きる」という視点で見たときに感じたのが、過去への執着と他者への依存・過剰な期待の怖さ。

 

出自という過去への執着

 

前作「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」のラスボスだった、クリーデンスというキャラクター。

 

彼は身寄りがなく、常に自分の出自について追い求めている。

 

やっと出会えたかつての彼を知る人物を殺されてしまったり、やっとつかんだ!と思った情報も事実は全く違っていたりと、観ていてかわいそうにもなった。

 

私自身、虐待サバイバーでその影響によって幼少期の記憶があいまいな部分がある。

 

だから彼の、「僕は誰?」という気持ちや、出自について知りたいという気持ちは、観ていて痛いほどよくわかった。(過去に私も子供のころ住んでいた地域を訪ねて回ったことがある)

 

クリーデンスには一緒に行動する「ナギニ」という女性がいて、彼女は呪いによって、少しずつ蛇になっていき、最終的には元の姿に戻れなくなるという運命を背負っている。

 

 

彼女が彼に、「出自が何よ!」「出自ってそんなに大切⁉」という感じのセリフを言う場面があるんだけど(正確なセリフが曖昧 汗)、限られた時間の大切さを知っている彼女だからこそ、そのセリフがすごく活きていた。

 

過去に囚われている限り、決して前を向いて生きることはできない。

 

明るく自由に生きたいなら、どんな悲しい過去であっても、決別して前を向く強さや覚悟も必要なのだ。

 

「あの人なら分かってくれる」という他者への過剰な期待と依存

 

 

これまたクリーデンスなんだけど、悪役のグリンデルバルドについて行くときに「あの人なら分かってくれる」と言うセリフがある。

 

あの人なら、僕のことを分かってくれる。

 

これって考えてみたらすごく危険な考え方。

 

他者に自分を認めてもらわないと、自分で自分の存在を肯定できないということだから。

 

もちろん、彼の過去を考えるとそうなってしまっても仕方がないのかもしれない。

 

でもその思考回路って、まさしく依存でしかない。

 

また、前作「ファンタスティックビーストと魔法使いの旅」で、ノーマジ(魔法使いじゃない普通の人)のジェイコブと恋に落ちたクイニー。

 

 

彼女もまた、ノーマジとの結婚を禁止されている現状の世界に絶望し、グリンデルバルドについて行ってしまう。

 

「あの人ならこの世界を変えられる」という、他者への過剰な期待と依存。

 

これって本当に自分の身を亡ぼす考え方だよなと観ていてすごく思った。

 

(クイニー、かわいくてまっすぐで大好きだったからショック)

 

不幸に酔いしれてしまうな、悲しみに染まるな、自分は自分の足で立て

自分の身を亡ぼしたいなら、その方法って実はすごく簡単。

 

  • 不幸に酔いしれてしまうこと
  • 悲しみに染まってしまうこと
  • 他者に依存してしまうこと

たったこれだけで、十分すぎるほど不幸な現実を自らの手で作りあげてしまう。

 

おっちょこちょいで人とのコミュニケーションが苦手なニュートだけど、彼は常に自分の足で立っている。

 

風当たりがどんなに強くても、自分の正しいと思うことに正直でもある。

 

また、悲しい運命を背負ったナギニも、クリーデンスと一緒についていくことはなかった。

 

不幸に酔いしれず、悲しみに染まらず、自分の足で立つ。

 

たしかに、すごく難しいことなのかもしれない。痛みを伴うこともある。

 

でも、これは明るく楽しく自由に生きていくうえで欠かせないものだと強く思った。

 

ファンタビ2、物語としてもすごく面白いので、ぜひ観てみてほしい。

 

 キャラクターもすごくかわいいよ❤︎

 

 

▼前作「ファンタスティックビースト魔法使いの旅」もおすすめ♪