若い女性に多い胸の腫瘍「乳腺線維腺腫」のお話
私は18歳のときに手術で胸の腫瘍を摘出している。
こう言うと、「え、乳ガン⁉︎」と聞かれることが多いんだけど、乳ガンではなく「乳腺線維腺腫」という腫瘍である。
この腫瘍は、若い女性に多い腫瘍なのにあまり知られていない(周囲でも知ってる人皆無)
なので知ってほしいと思い、記事にしてみた。
10代から30代くらいの年代の女性はもちろん、パートナーが発見することも多いので、性別問わずぜひ読んでみてほしい。
乳腺線維腺腫とは?
- 胸の乳腺にできる腫瘍で、乳腺に発生する腫瘍の中では最も高頻度で見られるもの。
- 通常1~2cmの大きさ。まれに3㎝を超える大きさのものも。
- 境界線がはっきりとしており、よく動くのが特徴。
- 10代~20代の若い女性に見られることが多い。
都(18)の場合
私が乳腺繊維種を発見したのは高校生のときだった。
ある日胸に「あれ?なんかぐりぐりしたものがある」と発見したのが最初。たしかお風呂で体を洗っていたときだったと思う。
触ってみるとたしかにしこりがあって、ぐりぐりとよく動く。ただ、私は家系的にがん家系で、乳がんの存在も知っていたので嫌な予感がした。
病院にて、
- マンモグラフィー(胸をつぶして写真を撮る。イタイ)
- 超音波検査(寝転び、ジェルを塗って超音波の機械を当てる。イタクナイ)
- 細胞診(針でぶっさす。イタイ)
などを行った。
検査の結果は「乳腺線維腺腫」。乳がんではなかったのでホッとしたものの、たくさんできていることが判明。そのうちの最も大きかったものでは3㎝を超えていた。
とりあえず経過観察ということで、3か月をおきくらいに定期的に病院へ通うことになった。
しこりの数は増えたり減ったりしていて、その中でも最も大きかったものがどんどん大きくなっていた。
手術を勧められ、「今後ずっと不安でいるより取ってしまったほうがすっきりするなぁ」と思ったのでその場で快諾。
(いつも思うんだけど、自分の思考回路や合理主義っぷりにウケる)
ただし、このブログをちょろっと読んでくれている人ならおなじみかもしれないけど、私の親はお金を「出せない」ではなく「出さない」人だった。(子供のころはよくガスや電気がとまっていた)
おかげさまで手術が遅れ、しこりはスーパーボールのようなサイズになっていた。(後で書くけど、触った感想もスーパーボールだった)
手術は局所麻酔のみで行った。麻酔が効いていて、触ってみても感触がない。
「確かに触れているのにそれを感じない」という初めての感覚に、「おもろいな」と思いつつ手術スタート。
先生に「取れました。触ってみます?」と聞かれたので「触ります!」と元気に答えた。
なかなか自分の細胞触る機会ってないもんね。笑
腫瘍は白い脂肪の塊のようだった。大きさ・触った感じ共に、スーパーボールのような硬くて弾力のある感触だった。
手術は無事終了し、その後経過観察で引き続き定期診察に通った。
ただ、取ってもまた新しくできているのでキリがなかったり、いろいろな場所を転々としていたりしたこともあり、現在は病院に通っていない。
ま、またヤバかったら病院に行きます。笑
ちなみに傷跡は現在だいぶ薄くなり、胸に3センチほどの傷があるレベルになった。
友人のお母さんがアットノンをくれて、それを塗り込んでいたのが効いたのかもしれない♪
必ず手術が必要なのか・がん化する可能性はあるのか
乳腺線維腺腫は、良性の腫瘍に分類されることが多く、基本的には害がない。
ただ、ごくまれに私のように腫瘍がどんどん大きくなったり、中にガンができてしまうことはあるらしい。(by担当してくれたお医者さん)
そうなった場合は手術が必要だけど、基本的には手術は不要で経過観察となることが多い。
まとめ
胸にしこりがある人って、実は結構いる。
私自身、今なお胸にしこりがある。(今日も元気に増えたり減ったりしている)
同じように、
「え、胸にしこりみたいのがあるんだけど…」
と不安になってる人がいるなら、ぜひ知ってほしいなと思った。
また、胸の腫瘍はパートナーが発見する場合も多い。
なので彼女さんがいる人は、ぜひ普段からもっと彼女さんの体に関心を向けてほしいと思う。(いやらしい意味ではなく 笑)
そして今現在胸にしこりがあるという人は、必要以上に不安にならず、ぜひ1度病院に行ってみてほしい。
乳ガンじゃない場合も結構多いからね。(というか、しこりの80~90%は良性らしいよ♪)
怖さの大半は、「知ること」で解消されるよ。
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