【ミニマリスト 映画】「ホームレス ニューヨークと寝た男」感想
映画「ホームレス ニューヨークと寝た男」を観た。
この映画ね、ミニマリストの映画として、以前から気になっていたのだ。
感想をサクッとまとめる♪
もくじ
- もくじ
- あらすじ
- どこでも生きていくために必要なのは、コミュ力・清潔さ・前向きさ・行動力
- 工夫すればどこでも生きていける
- 悲惨ととるか、これも一つの生き方ととるか
- ミニマリストや自由に暮らしたい人は一度観てみて♪
あらすじ
主人公は、元ファッションモデル、現フォトグラファー&俳優のマーク・レイ。年齢は52歳。
188センチの長身でスタイルは抜群、ロマンスグレーが似合うハンサムな彼だが、実は雑居ビルの屋上に住んでいるホームレスだった。シャワーと洗濯はジムで済ませ、荷物はジムのロッカーに預けている。
この映画は、そんな一見奇妙とも言える彼に3年間密着したドキュメンタリー映画である。
どこでも生きていくために必要なのは、コミュ力・清潔さ・前向きさ・行動力
マークの生き方を見ていると、どこでも生きていける人が持っているものとはなんであるか?がすごくよく分かる。
マークに備わっているものは大きく4つ
- コミュニケーション力
- 清潔さ
- 前向きさ
- 行動力
だ。
ほんとね、マークはめちゃくちゃコミュニケーション力が高い。
ニューヨーカーであることや、職業柄の影響は大きいんだろうけど、なんというか、愛嬌があるのだ。ユーモアやノリの良さ、ひょうきんさがあり、スマートな身のこなしや軽快なトークも合わせて、彼の魅力となっている。
そして、彼は決して不潔ではない。ジムでは体型維持に勤しみ、シャンプーもし、ヒゲもきちんと剃るし、シャツにはアイロンまでかけている(「どっからそのアイロン出してん」と突っ込みそうになった(笑))
ホームレスではあっても、身だしなみを整え、清潔さは忘れない。これは彼の「元モデル」というプライドもあるのではないかと思った。
映画では、彼の自分自身との葛藤や、もがきながら生きている様子も色濃く描かれている。彼自身「どこで間違った」と言っている(笑)
ただ、決して沈み込んで動かないということはなく、常に具体的な行動を起こしている。自分から行動を起こし、チャンスを掴みに行っているのだ。
私自身、子供の頃からいろんなところを転々としているためか、適応力は高いと言われることが多い。
ただ、実際はかなり気を使っていたり、消耗してしまうこともあるし、考えすぎて動けなくなってしまうことがある。
マークの行動を見ていて、学べるところがたくさんあると思ったし、今後移動しながら暮らしたいとも思っているので、行動力などは特に見習いたい。
工夫すればどこでも生きていける
マークが住んでいるのは、友人のアパートの屋上。そこは立ち入り禁止の場所で、見つかったら処罰されてしまう。また、屋根もなく冬は極寒だ。
その環境下で生きていくためには自ずと工夫が必要になる。
彼の場合、シャワーと洗濯・荷物の管理などはジムで行ない、屋上には雨露を凌いだり目隠しのためにとタープを張っている。
ネットで調べてみると、実際に風呂なしアパートに住み家賃を浮かせ、シャワーはジムで借りているという人が実際にいる。
考えてみたら、今でこそお風呂が家についていることが当たり前になったけれど、ちょっと昔はお風呂が家にない家は普通だったし、銭湯に通う人もたくさんいた。
私自身、温泉付きのホテルで住み込みなどの経験もあって、その頃は仕事帰りにお風呂に入って帰っていた。
ミニマリストなので、荷物もキャリーケースひとつ分で引っ越したりもした。
だから個人的に、マークのこの暮らしは全然ありだと思う。
今はネカフェにもシャワーが付いていたりするし、コインランドリーだっていたるところにある。
悲惨ととるか、これも一つの生き方ととるか
映画のレビューを見てみると、「悲惨」と捉える人も多かった。
たしかに、間違いなく一般的な生き方ではない(笑)
ただ、家族を持たない・夢を追いたい・自分らしく生きたいというのであれば、この生活も生き方としてひとつの方法だと思う。
レビューの中には「仕事を選ばなければいくらでも仕事はある」という意見もあった。
たしかに至極当然の意見だ。「ホームレス生活を抜け出すこと」を目的としているのなら、それが1番手っ取り早い。
ただマークの場合、それではきっと納得できないのではないだろうかと私は思う。
「抜け出したい」「でももう一度華やかな世界で一花咲かせたい」そんな彼の葛藤が見えた。
一度しかない人生、彼のように自分に正直に生きたほうが、たとえ失敗したとしても後悔は残らないのではないかと思う。
ミニマリストや自由に暮らしたい人は一度観てみて♪
この映画は、ミニマリストの人はもちろん、自由に暮らしたい人や旅しながら暮らしたいという人にもオススメ。
音楽も渋いジャズで、すごくおしゃれなのだ。
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