シェアハウスで相方さんが殺されかけた話
はい、おひさしぶりです。2ヶ月ほどブログを放置していました。
なぜかというと、シェアハウスの同居人に相方さんが首を絞められる、というショッキングな事件があったためです。
ほんとねーどうなるかと思ったー\(^o^)/
ほとぼりも冷めてきたし、コロナで「大切な人を守ろう!」ということがいろんなところで叫ばれているので、
- 実際に何があったのか
- 大切な人の守り方
を記事にまとめてみたのでぜひ読んでみてほしい。
朝起きたら、同居人が相方さんの首を絞めていた
朝、すごい音で目が覚めた。
揉み合うような声と、何かが倒れるような音だった。
あまりの音にびっくりして固まりつつも、そーっと寝床から出て部屋の襖を開けて廊下を覗き込んだ。
ら、同じシェアハウスの同居人が相方さんに馬乗りになって首を締めていた。
え、なにこれ。
最初の感想はそれだった。眠気なんかすっとんだ。
しかし、どうみてもこの光景は尋常じゃない。
ていうか、やってることどう見ても普通じゃない(笑)
止めなければと思ったけれど、相手は身長180はあるだろうガタイの良さで、私は身長160センチもない身長ミニマリストである。
ちなみに相方さんは身長174センチほどだが、ガッチリとした体形(ややお〇ブ)。その相方さんが完全に押さえ込まれている状態なのだ。
私じゃ絶対止められない。とにかく助けを呼ばなければと、シェアハウスから近い順に知り合いの人へ電話をかけた。
まず、シェアハウスのオーナー...出ない!
次に、相方さんと共通の友人に電話をかけた。ご実家が近所で、たまたま帰ってきていたのだ。
「これでダメなら、窓から叫んで警察も呼ぼう…」そんなことを考えながらコール音を聞いていると...出た!出てくれた!
早朝にも関わらず、たぶん、2コールか3コールもせずに出てくれたと思う。それでも呼び出し音がめちゃくちゃ長く感じた。
友人の声を聞いた途端、はりつめていたものがぷつんと切れた。涙があふれて止まらなかった。
すごい音で目が覚めて廊下を覗いたら同居人が相方さんの首を絞めていたこと、シェアハウスのオーナーに電話したが繋がらないことなどを、とにかく必死で伝えた。
「とにかく行くわ、危ないから部屋から出たらあかんで」と言い残して電話が切れた。
電話の最中も揉み合う声が聞こえていたので、再度廊下を覗きこんでみたところ、いない。どうやらキッチンに移動したようだ。
そのシェアハウスはガレージの2階部分が居室になっている作りで、玄関は1階だが、ガレージの奥まったところにあって人の往来がない。
「とにかく玄関のドアを開けておけば、声を聞いて誰かが来てくれるかもしれない!」そう思ったので、玄関にダッシュしてドアを開けた。
待っている間は、ほんのわずかな時間だったと思う(たぶん3分も経っていない)。
でもとにかくあの状況は尋常じゃない、そうこうしているうちに相方さんが殺されてしまうかもしれない、表のほうに助けを呼びに行こうか、でもこの場を離れている間にどうにかなってしまうかもしれない…
とにかく怖かったし、いろんなことが頭の中を駆け巡った。
遠くに友人の姿が見えた。部屋の中に誘導しつつ、「いい加減にせんと警察呼びますよ!!!」と叫んだ。
警察というワードと友人の姿を見てか、相手の動きが一瞬止まった。その後、友人が間に入ってくれてその状況はなんとかおさまった。
とにかく今この場にいるのはよくないということで(私も泣きじゃくってしまっていたので笑)近くのマクドナルドへ移動して今後のことについて話し合った。
とりあえず、以前生活していた拠点(友人の土地)に住まわせてもらえることになった。
話し合いの最中も相方さんはしきりに首が痛いと言っていたので、とりあえず先に病院へ行くことにした。
近くの病院は内科だったので、紹介状を書いてもらって別の病院へ行くことになった。
首を絞められたのは早朝だったのに、気づけば夕方になっていた。
首の骨ぽっきり、わしびっくり
どれくらいの時間がたったかわからないが、相方さんが診察室から出てきた。
「首の骨折れてたわ~」
\(^o^)/
この瞬間、私の中で何かがぷつんと切れた。絶対に許さないと思った。
とにかくどういう状況なのかを知るため、再度一緒に診察室へ入って先生の話を聞いた。
レントゲン写真を出しつつ、説明をしてくれる先生。なるほど、左右対称に並んだ骨のうち、ひとつの骨がぽっきりと折れていた。
折れていたのは「舌骨」という小さな骨で、比較的折れやすい骨ではあるみたいだが、首絞めでもされない限り折れないものだそうだ。
先生の話を一通り聞いて診察室を後にし、私は警察へ連絡した。
自分でもびっくりするくらい冷静だった。ガーっと沸き起こるような激しい怒りの感情ではなく、ふつふつとどこまでも静かに沸き起こる感情だった。
ただただ冷静に、「許さない」と思った。
一通りの説明を終えると、警察の方が病院まで来てくれることになった。
警察の方が迎えに来てくれるなんて、おそらくそうそうない経験だと思う(笑)
警察で人生初の事情聴取。なおカツ丼は出ない模様
警察署に移動し、まずは道場で今朝の状況写真を撮影した。
どこでどういう風にどうなったのか、どっち側の手で絞められたのか、どこらへんから見ていたのかなど、今朝の状況を再現した。
次に、私(目撃者)と相方さん(被害者)とでそれぞれ事情徴収を受けた。レポート用紙のようなものに、刑事さんがこと細かく内容を記載していった。
学生時代のレポートを思い出しつつ、「絶対、手痛くなるやろな~」とか思いながら事情聴取を受けた。
自分でもびっくりするくらい冷静だった。(待っている間カメムシを捕獲したり(近くにペットボトルの捕獲機があったw)帰りにコンビニ寄ってほしいと刑事さんにおねだりするレベルには)
事情徴収が終わって時計を見るとたしか夜の10時を越えていた。病院を出たのがたしか4時ごろ、約6時間ほど事情聴取を受けていたことになる。
内容が内容なので、翌日に相手は捕まった。しかしそのあとも病院通い、刑事さんや相手弁護士との連絡、保険屋さんとの連絡などなど、あわただしい日々を過ごした。
だが、私たちが消耗したのはもっと別のことだった。事件後、周囲の人にあれこれ言われたのである。こういう時、田舎は怖いと思った。
いざというときほど、「その人の本性」が分かる
腹立たしいことに、部外者は被害者の非を追求したがる。
憶測で根も葉もないことを言われたり、「●●君(相手)はコミュニケーションの苦手なタイプやしなぁ」と相手を擁護する声も多かった。(コミュニケーションが苦手なら人の首を絞めていいのか!笑)
「シェアハウスのオーナーに菓子折りを持って挨拶に行ったほうがいい」などとんちんかんなことまで言われたりもした。
誤解のないように言っておくと、以前から相手(同居人)による嫌がらせにもかなり我慢している部分があった。
例↓
- 姑のようにネチネチ色々言われる(ほぼ毎日)
- 共有スペースや物の私物化
- 相方さんの職場へ連絡(本当に働いているかどうか?を知りたかったらしい。意味不。)
- 「あいつ(相方さん)には近寄らないほうがいい」などというLINEを送りつけられたり
などなど。
しかしシェアハウスはお互いの譲り合いだと思ったし、穏便にすませたかったので下手に出ていた。オーナーにもずっと相談をしていた。
はっきり言って、いつかこうなると思っていたし「もうここを出ようか」と相方さんとも相談していた矢先の出来事だったのである。
いざというときほどその人の本性が分かるなと思った。
また、シェアハウスに住むことを考えている人には、何かあったときにオーナーがきちんと対処してくれる人かどうか?も物件選びでは大切にしてほしい。
中に頭のおかしい人がいて誰もそれを止められないとなると、シェアハウスは中から一気に崩壊する。
ある程度の強制力は絶対に必要だ。
とっさの時の対処法
今回私たちは、とにかくその時の証拠を残すことを徹底した。
まぁ、私も相方さんもちょっと特殊な生い立ちなので(笑)、日ごろから何かあったときには録音や写真に撮る習慣がある。
それらがあったおかげで、正直、警察との話もとてもスムーズに進んだ。
また、前述したように私は身長ミニマリストなので、間に割って入るのではなく助けを呼ぶことと時間を稼ぐこと(警察呼ぶぞと叫んだり)に全力を尽くした。
だってどう考えても、160㎝ないちっこいのが180㎝のガタイのいいおっさんに勝てるわけがないからね(笑)
助けが来るまでの間、時間稼ぎができればよいのである。
いざというときは、
- 証拠を残すこと
- 助けを求めること
- 逃げること
に全力を尽くしてほしいと思う。
そして、いざというときはためらわず110番すること。
私は間に合わないと思ったので(警察署から距離があった)近くの人に片っ端から電話したけど、警察署が近いなら絶対に110番したほうがいい。
またベーシックな護身術も覚えておいて損はないと思う↓
もし暴漢に襲われたら?誰もが知っておくべきベーシックな護身術 | ライフハッカー[日本版]
最後に
どんな理由があろうとも、人の首を絞めてはいけない(笑)
それは当たり前なことなのに、それを当たり前だと思わない奴もいる。
いざというとき、自分自身や大切な人を守れるよう、この記事が役立つことを祈るばかりだ。