少数民族を追いかけて世界を飛び回る写真家!ヨシダナギ写真展で知らない世界に圧倒された
ヨシダナギという女性をご存じだろうか?
テレビ番組「クレイジージャーニー」を見ている人はよく知っているだろう。少数民族を追いかけて、世界中を飛び回っている女性写真家さんである。
そんな彼女の写真展があるということを、私の趣味趣向をよく知っている知り合いの人が教えてくれて、この間写真展に行ってきた。
ヨシダナギ写真展に来てるんだけどほんとすごくいい
— 都 (@miyakokara) 2019年3月25日
思わず見入ってしまう1枚、めちゃめちゃかっこいい1枚、クスッと笑える1枚などなどあっという間に1時間以上が経っていた
大丸京都店6階で4/2までやってるよー🙋♀️✨#写真展 #イベント情報 #お出かけ情報 pic.twitter.com/Odjh8KxQUw
▼行ってきたのはこちら(公開期間が終了してしまったので公式HPはなくなっていた)
少数民族に迫る、京都でヨシダナギ写真展 | ニュース | Lmaga.jp
私はテレビを持っていないので、クレイジージャーニーという番組も、ヨシダナギさんも、失礼ながら全く知らなかった。
それでももう、心をわしづかみされてしまった。
【もくじ】
アフリカ人に心をわしづかみされたナギさん
まず、さらっとヨシダナギさんのプロフィールをご紹介!
- 1986年生まれ。
- 子供のころからアフリカ人へ強烈な憧れを抱く
- しかし自分は日本人だという現実を突きつけられる
- 2009年、単身アフリカへ飛ぶ
- 独学で写真を学び、世界中の少数民族を撮影、発表
もうね、行動力がはんぱない。
私も自分の「やりたい!」に素直に動くようにしているけれど、この行動力は素晴らしい。素敵すぎる。
そしてナギさん、すごく美しいんよね...。
▼こちらは日本初の本格派デニムブランド「レッドカード」での写真
くわしくはこちら▼
「これからの10年を、どんな女で生きようか。」【ヨシダナギ、リーモモカ、AYA、マリエ編】
▼こちらは資生堂でのインタビューの写真
VOGUE×クレ・ド・ポー ボーテ(資生堂)さんの特設サイトにて、新次元というテーマでインタビューに答えさせて頂きました。貴重な資生堂風のヨシダを是非ご覧下さいませー。https://t.co/1guTb6dasZ #資生堂 #クレドポーボーテ #ヨシダナギ #メイクって凄い pic.twitter.com/qLicfs18rR
— ヨシダナギ / nagi yoshida (@nagi_yoshida) August 22, 2017
笑顔は超絶チャーミング
【 ご報告 】
— ヨシダナギ / nagi yoshida (@nagi_yoshida) May 28, 2017
私事で大変恐縮ですが、この度、講談社出版文化賞写真賞を受賞しました。これもアフリカの友人たち、編集•出版に携わって頂いた皆々様のお陰でございます。今後もゆるーっと世界中のヒーローをご紹介していきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いいたします!#ヨシダナギ pic.twitter.com/nR8loBC6pk
な・の・に、裸になることを躊躇しないわ撮影する民族の中に溶け込んで食べ物もその地のものを食べるわ。
キュートなルックスと、パワフルなたくましさとのギャップがもう素敵すぎる!
少数民族の世界って広い!
写真展はありがたいことに撮影自由。なのでたっくさん写真を撮らせていただいた♪
撮影した写真とともに、少数民族を順にご紹介する!
でも、写真を見返してもやはり実際に見るのとでは全く別物だと思った。
実物はそれくらい迫力があって、きれいでほんとに圧倒された。
ヘルベル人
- 出会える場所:北アフリカ
- 特徴:シルバーと石で作られた美しいアクセサリーとヘナタトゥー
数多くいると言われていた遊牧民だが、現在その数は激減。生活のために民族衣装を売ってしまった人も多く、今なお遊牧生活を送りながら民族衣装を持っている人はとてもレアである。
アファール族
- 出会える場所:エチオピア北部
- 特徴:天然のアフロと腰に刺した短刀
伝統的なスタイルは、“牛脂で白くしたアフロヘア”。噂では何度も耳にしていたものの、10回以上のエチオピア渡航でも出会えず、「日本で侍を探すくらい難しい」とナギさん。
トゥアレグ族
インディゴブルーを身にまとった彼らは“青の民族”と呼ばれる遊牧民。とてつもなくシャイだが、心優しくお茶会大好きなジェントルマンとのこと。
ヒンバ族
- 出会える場所:ナミビア北部
- 特徴:全身に赤土をまとい、鉄のビーズとレザーを装備している
”世界一美しい裸族”と呼ばれる一方で、”自分の感情を表に出すことがない文化”を持っているため通常時が仏頂面。ただし、怒っているのかと思いきや真顔で冗談を言ったりと小悪魔的な魅力の持ち主だという。また、食欲は極めて旺盛で、1度の食事でパン1斤と大量のバターを摂るとのこと。
スリ族
- 出会える場所:エチオピア南西部
- 特徴:草花を身にまとい、個性的なボディペイントを施している
”世界一おしゃれな少数民族”と呼ばれ、草花で着飾るとてもファッショナブルな民族である。普段から着飾ることに慣れているため、自分の見せ方が非常に上手く、ファッションモデル顔負けのポージングを繰り出すとのこと。 ただその一方で、強烈な屁こき魔とのこと(笑)
カラム族
- 出会える場所:パプアニューギニアの山岳部
- 特徴:昆虫の頭で作ったビーズで作られた大きな緑の帽子
身長145~150センチという小柄な民族だが、自分と同じ背丈ほどの帽子をかぶる。防止に施された緑色のビーズは、カナブンのような昆虫の頭。かつては、数万匹の虫を捕まえて頭をもぎっては帽子に施し、この帽子をかぶってプロポーズしたんだとか。
フリ族
- 出会える場所:パプアニューギニアの山岳部
- 特徴:極楽鳥をモチーフにしたメイクと大きなウィッグ
通称”ウィッグマン”。大きな帽子のようなカツラをかぶり、カツラは大きければ大きいほど良いとされる。カツラの材料は、1年半ほど伸ばした自分の毛髪なので、こしらえるのも一苦労。ちなみにナギさんが出会った中で最も着替えとメイクに時間がかかる人々だったとのこと。
オモマサライ族
- 出会える場所:パプアニューギニアの山岳部
- 特徴:リアルショッカーのようなガイコツ姿
通称”スケルトンマン”。悪霊と戦うために、自らをゴースト化して戦っていたという説がある。見た目に反し、非常に穏やかで心優しい性格で、撮影前に自己紹介がてら撮影したほかの民族の写真を見せたところ、「かっこいい!」と異文化をリスペクトするだけでなく作品を誉めつつ自分たちのモチベーションも上げてくれたとのこと。
アサロ族
- 出会える場所:パプアニューギニアの山岳部
- 特徴:特殊な土で作られた大きなお面姿
通称”マッドマン”。特殊なお面で作られたお面は大きいものだと7kgもあり、かぶらせてもらったところ重さでバランスが取れず、鼻が押しつぶされて呼吸困難になった上、重量感に恐怖さえ感じたとのこと。 1963年に初めて外の人との接触をはかったものの、お面をかぶったまま町へ繰り出してしまったため、非常に怖がられてしまったそう。
エナウェネ・ナウェ族
- 出会える場所:アマゾンの一画(ブラジル側)
- 特徴:前髪ぱっつん・眉なし・もみあげなし
1974年、初めて外との接触を果たしたといわれるアマゾンの先住民。筋肉質なボディの持ち主だが争いを好まない性格で、一時は54名までに減少し絶滅危惧に瀕していた。現在はブラジル政府の保護のもと、930名まで人口が増加。距離感が近くとてもフレンドリーな民族。祭事が多く、365日中300日以上も儀式を行っているとのこと。
カヤポ族
- 出会える場所:アマゾンの一画(ブラジル側)
- 特徴:落ち武者のようなヘアスタイルとボディペイント
鮮やかなボディペイントとアクセサリーに身を包んだ彼らは、”アマゾンの美しき戦士”と呼ばれる。1番の特徴は、おでこから頭頂部にかけて刈り上げた落ち武者ヘア。非常に寡黙で、忍耐強く正義感あふれた心優しい侍のような人たちだそう。ただし、断髪式のときは若い少年たちは「あまり広く刈り上げないで!」とそのヘアスタイルは不評なようだ。
ヤワナワ族
- 出会える場所:アマゾンの一画(ブラジル側)
- 特徴:女子プロレスラーのようなメイクと腰みの
どんな時も常に助け合い集団行動をする野豚にならい、自分たちを”森の野豚”と呼ぶ。団結力は素晴らしく、何をするにも常に皆一緒(ただし遅刻もいかついレベルで全員同時に行うとのこと)。迫力ある姿の一方で、底抜けの明るさを持った人たちだそうだ。
私のお気に入りはこちら!
いろいろな民族を見た中で、特に私のお気に入りなのが、トゥアレグ族とオモマサライ族。
リアルゲルド族なトゥアレグ族
トゥアレグ族は、「ゼルダの伝説」の砂漠の民・ゲルド族を彷彿させた。
▼ゲルド族
(写真はネットからお借りしました)
子供のころ、「ゼルダの伝説 時のオカリナ」にドはまりしたんだけど、その中で出てくる山賊のゲルド族が子供心にめっちゃかっこよくて。
ゲルド族は基本的に女性しか生まれない砂漠の民なんだけど、きっと男性版はこんな感じだと思う。
ちなみに100年に1度生まれたゲルド族の男性がガノンドロフね。
(写真はネットから 以下略)
この剣の舞とかもうそのまんまだ。かっこえぇ…。
実況プレイ ゼルダの伝説時のオカリナ裏 ゲルドの砦 その1 notebigxo - YouTubeより
ちなみに時のオカリナは3DSでも出てるみたいなので、気になる人はぜひプレイしてみて♪
1度見たら忘れないメイクのオモマサライ族
オモマサライ族は、この写真展を見に行く前から一番気になっていた種族。独特の骸骨メイクに一瞬で目を奪われた。
オモマサライ族を見るために写真展に行ったといっても過言ではない。
ちなみに動くとリアルショッカーである 笑
ヨシダ、リアルショッカーと遭遇。
— ヨシダナギ / nagi yoshida (@nagi_yoshida) November 18, 2017
この後、ストロボ壊れて一瞬凹んだけど凹んでいてもストロボは直らないので芋食って寝た。#見た目は骸骨 #中身は紳士 #みんな良いヤツ #スケルトンマン #三度の芋より芋が好き #芋さえあれば生きられる #パプアニューギニア pic.twitter.com/FOXYvBOKqq
撮影裏話や「ヨシダメモ」がすごくおもしろい
写真展の見どころは、迫力のある写真だけじゃない。
一緒に展示されている撮影裏話やヨシダメモがめちゃくちゃ面白いのだ。
▼スリ族の説明とヨシダメモ
屁こき度★4つです!
▼カナブンの頭をビーズにするカラム族のヨシダメモ
文化を壊してしまった疑惑。
こちらがナギさんの心を射止めたアファール族の青年▼
ほか、クスッと笑える写真も多数
チャリできたとか反則やろ 笑
気づけばひとりで笑ってしまっている自分がいた(他にも一人で笑っている人はいたから大丈夫!変な人じゃないよ!笑)
ファンになっちゃった
もうね、ヨシダナギさん、一発でファンになっちゃった。
自由で凛としていてキュートでチャーミングで。超絶素敵な女性だ。
本も買っちゃった
というわけで、本も買っちゃった。
持ち物を増やしたくないので(本は結構重いのだ)kindle版を購入。購入したのは「ヨシダ、裸でアフリカをゆく」「ヨシダナギの拾われる力」の2冊。
ヨシダナギさんのことは教えてもらうまでほんと全く知らなくて、これまでのパワフルな活動について詳しく知りたかったので。
ありがたいことに私も結構人にかわいがっていただくほうだけど、ナギさんの「拾われる力」はぜひ学ばせていただきたいなーと 笑
今後の写真展情報♪
ちなみに、京都での写真展は4月2日までで終了してしまったけれど、ほかの都市では今後も随時写真展が開催されるよ!
今後の写真展の日程情報はこちら▼
【予告】ヨシダナギ写真展「HEROES 2019」前半スケジュール | ヨシダナギ オフィシャルブログ「ヨシダの魂、百まで」Powered by Ameba
もうね、めちゃめちゃかっこよくてくすっと笑えて最高の写真展だった。ほんと教えてくれた人に感謝である。
広い世界が知りたい人は、ぜひぜひいってみて♪
▼ちなみに写真展ぜーんぶの中で特に好きなのはこの2枚だったりする 笑